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スタッフインタビュー
Interview

Interviewee

町田 聡(L)
Satoshi Machida
2022年入社
上田 桂史 (C)
Yoshifumi Ueda
2010年入社
羽後 尚希 (R)
Naoki Hanochi
2021年入社

入社の経緯を教えてください。

羽後
私は、大学卒業後からずっとサービスを販売する営業職に従事していました。そんな中、製造業で働く友人から、自分たちで製品を生み出したり、ものの原価を知ることができたりするという仕事の魅力を聞いたことで、その世界に自分も飛び込んでみたいという漠然とした思いが芽生え、この業界に関心を持ちました。前職の経験も活かして営業職として入社しましたが、以前はサービスという無形のものを取り扱っていたのが、今は自分たちで作ったものを販売するという形に変わったのは、私にとっては大きな変化でしたね。
上田
私の入社のきっかけは、前職の同僚が翔陽に入社したことです。その方とは以前から一緒に草野球をしていたので、退職された後も繋がりはあったんですよね。色々な話をする中で、やはり仕事の話も出てきて。その方の話を聞く中で翔陽の待遇面に魅力を感じたので一度話を聞いてみたいと伝え、面接の機会をいただきました。私は現会長が社長であった頃に面接をしていただいたのですが、その時間を通して特に会長の寛大さがとても印象的に残りました。会長がこの会社を立ち上げた経緯であったり、どういった状況を経てこの会社が存続しているのかといった話をしたり、さらに会長自身の意気込みを聞いて、とても熱いものを感じました。私もここで頑張りたいと思った瞬間でしたね。
私は入社当時から今もずっと奈良に住んでいて、片道2時間かけて電車で通っているんです。会社に魅力を感じていないと、わざわざ時間をかけて来ないと思うんですよね。それが13年も続いているというのが、それだけの価値がある会社だという証明になるのではないかと思います。
羽後
私も今三重県に住んでいて、尼崎本社まで毎日車で通勤しています。会長や社長も同じく三重県からずっと通われていますし、やはりそれだけ魅力がある会社なのかなというのは私も感じています。
町田
私は以前、翔陽の協力会社で働いていたんですが、その会社が経営的に厳しい状況に陥り、さあこれからどうしようかと考えていた時に、翔陽の社長(現会長)から声がかかっているというお話をいただきました。仕事内容が類似しているということはわかっていたので、すぐに「行きたいです」と返事をしました。以前の職場に翔陽の従業員の方々が様子を見に来るという場面も多々あって、何人かは顔見知りの方もいたので、知らない人ばかりの環境より馴染みやすいかなと思ったのも、入社の理由の一つです。

入社してよかったと感じる瞬間はありますか。

羽後
私も家族がいるので、上田さんが先程おっしゃっていた待遇の良さというのは重要なポイントです。給与面と休日の多さで見ると、業界内でも高水準ではないかと思います。特に年間休日が120日以上というのは、製造業には珍しいのではないでしょうか。ただ、その側面だけでは続かないと思うので、やはりやりがいを感じられるというのが一番大きいです。営業担当という会社の窓口のような役割を任せていただいている以上、何かあった時にお客様から怒られるのは私なので、その分落ち込むこともありますし、きついなと思う瞬間ももちろんあります。その一方で、嬉しいお声も直接いただける立場でもあるんですよね。私たちは品質と納期がすべてだと思うので、それに対して喜んでいただけたり、「羽後くん、フットワークが軽いね」と言っていただけたりするとやはり嬉しいですね。もっと頑張ろうと思える瞬間です。私自身は製造に携わっていない分、お客様に製品を届けられるのも、嬉しいお声をいただけるのも、自分だけの力でないことは常に感じています。社内の仲間もそうですし、グループ会社や協力会社の方々、皆さんの力があってこそのことだと思うので、感謝の気持ちを常々抱いています。時には、協力会社さんに無理をお願いして、徹夜で対応してもらうということもありました。そんな風に、いざという時に手を差し伸べてもらえるような関係性を築けたことが、私としては意義のあることだと感じています。私一人で完結できないからこそ、やりがいがあるのかもしれないですね。
上田
羽後くんの話とも通じる部分がありますが、やりがいを感じたりモチベーションを保ち続けたりするために重要なのが、人、周りの方々との関係性だと思っています。そんな風に考えるようになったのは、会長から「三方四得」という言葉を聞いたことがきっかけで。翔陽に入社するまでは、周囲の関係する方々ともあくまでも仕事として接していた場面が多かったと思います。でもここへ入社して、お客様や仕入先様、協力会社さん、従業員の皆さん、関わる方々に感謝の気持ちを持ち、皆さんに得を積んでもらうという心構えを教えてもらいました。仕事ができるようになったとか、役職についたとか、もちろんそういったことも大切だとは思いますが、私としては、人として成長させてもらえたというのが、この会社に入ってよかったと一番感じるところです。
あと、一人一人の意見や意志を尊重してもらえるというのもよいところだと思います。入社当初、現場で経験を積む中で、鋳造作業者として誰にも負けない職人になると意気込んでいましたが、1年半ほど経った頃、会社から営業を担当してほしいという話がありました。正直、現場に未練はありましたが、会社から求められるのであればそちらの方が会社に貢献できるのではないかと感じたので、すぐに「やります」と返事をしました。もちろん営業が嫌という思いはまったくなく、仕事にもやりがいを感じていたんですが、現場を見ていると、どうももどかしく思う場面があって。なんとかして現場を変えたいという思いが募り、社長(現会長)へそれを伝えると、「それなら現場の管理職を」ということで、品質保証課長という役割を任せていただきました。やはり声を拾ってもらえたというのは嬉しかったですし、その分頑張らなくてはと気が引き締まりましたね。
町田
私はまだ目の前のことに精一杯な状況で。やりがいを感じられるのは、もっと経験を積んだ先なのかもしれないですね。できることが増えていけば、達成感とか喜びを感じる瞬間が見えてくるのかなと思います。現時点では、以前の会社で行っていたことの延長線のようなものなので。少しずつできることを増やしていきたいと思っています。自分自身では、頭を使うより身体を動かす作業であったりとか、地道にこつこつと作業をすることが性分にあっていると思うので、今の仕事を苦に思うことはないですね。あらためてそう考えると、やはり鋳造が好きなのかなと思います。会社の雰囲気も、厳しく叱咤されたり、細かく指摘されたりということが滅多にないので、それも肌に合っているのかなというのは感じます。
上田
たしかに締めつけ感のようなものはないかもしれないですね。よい意味で言うと自由度が高いですが、悪い意味で捉えると締まりがないとか、統率がとれていないと言われるかもしれませんが。一般的に、製造業ではその日一日の作業量のノルマとか、細かな数量の指示があると思うんです。でも当社は、厳密に数字のノルマというのは課さない方法をとっています。数字主義の方針をとるのであれば、細かく取り仕切る必要はあると思いますが、私としては各々で考えてもらいたいと思っていて。それに私は、自分がよければよいという考え方が好きではないんです。例えば、鋳造機が4台ある中で、1台だけ毎日きちんとノルマをクリアしていた場合、もしその他の3台がノルマを達成していないのであれば、他の人も同様にできるように教えてあげてほしいなと思うんです。その1台の数が落ちてもよいので。なので、数に囚われるのではなく、自己成長しかり他人の成長をサポートするような環境づくりは心がけています。だからこそ、事細かく指示をしたり、分刻みのスケジュールを組んだりということはしていないんですよね。今日は何をつくる、何を出荷するという形で大まかに予定を組んでいます。私からすれば、その予定に間に合うのであれば誰が何をしていてもよいと思っていて。どうすれば効率よく進められるか、現場の皆さんで考えて進めてくださいという指示しかしていません。そこでコミュニケーションもはかることができるとも思っているので。自由度の高い環境化であるというのは、尼崎工場ならではのところかなと思います。以前は、尼崎工場でも細かくタイムマネジメントしてという方法をとっていましたが、各工程にスペシャリストがいる中で、それぞれがその工程だけ、自分のところがよければよいという風に見受けられたんです。それは全体像で捉えると、よくないことなんですよね。それならば、その力を分散したいですし、一定の人に偏りのないよう負担も軽減したいと思いました。そういった経緯があって今のやり方に辿り着きましたが、そこは柔軟に考えて、もし今のやり方で上手くいかないならば元に戻すというのも考えています。もちろん私なりの考えは持っていますが、それを押し付けるようなことはしたくないので、皆さんの意見を聞いてベストな形を生み出すのが一番よいかなと考えています。今のやり方にしようと決めたのも、現場の皆さんがこの方法を選ばれたことが理由です。そのプロセス、やり方として何が正解かはやってみないとわからないじゃないですか。最後は私が責任をとるという覚悟を持って、今後も皆さんと意見交換しつつ試行錯誤を続けたいと思います。

今後の目標を教えてください。

羽後
翔陽としての目標で考えると、世界的なメーカーになるということですね。現時点では、当社はメーカーではなく、あくまでメーカーへ素材を卸しているという立場ですが、ゆくゆくは製品を製造、販売するメーカーとして世界に名を轟かすような存在になりたいです。そういった思いも、きっと上層部の方々は背中を押してくれると思うので、私としては挑戦したいと思っています。
私自身の目標は営業の腕を磨き続けることはもちろん、ゆくゆくは現場にも入れるような知識とスキルを身につけていきたいと思っています。営業という職種に囚われることなく、できることの幅を広げて会社に貢献していきたいです。
上田
私の目標はシンプルで、会社を存続させることです。当然のことだと思われるかもしれませんが、会社ってあるのが当たり前ではないんですよね。今の時代、どこの企業も倒産する可能性があるので。自分たちの代だけではなく、自分が退職した後も存続できるような会社づくりを私はしていきたいと思っています。ただ、それが簡単なようで難しいんです。この先何十年と存続していかないといけないので。羽後くんが話してくれたような大きな夢を抱くことも大切だと思いますし、その大きな夢や野望を描くために現実を見ることも大切なので、その視点も忘れないようにしたいと思っています。
自分自身のことで考えると、満足したらその時点で終わりじゃないですか。私は今の立場で満足はしていないですし、上を目指していきたいという思いもあるんですが、今の役職より上となると、翔陽では役員になるんですよね。役員になれるかなれないかというのは、もちろん私が自分で決めることではないですし、役員になりたいかと言われると、役職自体に関心があるというわけではないですが、経営には興味があります。大学時代に経営学科を専攻していたぐらいなので。でも役員になれないからといって、自分の目標がなくなってしまうかというと、そういうわけではなく。現在のポジションのまま定年までということであれば、それはそれで全うします。業務内容としては今のままでは満足できないと思うので、自分に何ができるかというのは常に考えて行動したいですね。今の私の大きな役割の一つは、後任を育てることだと思っています。会社を存続させるということは、自分の後任を育てる、会社全体として底上げすることが絶対に必要になってくると思っているので、それが達成できた時こそ、自分自身が一番満足する時なんだろうなと思っています。
町田
私は、現時点ではまだまだ知識も経験も足りていないので、会社全体のことを見通した目標というのは想像できないというのが正直なところです。今はとにかく知識や経験を着実に積み重ねていって、作業全般はオールマイティーにこなせるようになりたいと思っています。それを達成することで、その先のことであったり会社全体のことがようやく見えてくるのではないかなと。この業界には何もわからないまま飛び込んできたものの、実際にやってみると案外自分にもできるんだという発見がありました。なので、今後もとにかく様々な工程に挑戦して、それが向いているのか向いていないのかの判断をしていきたいと思っています。何事もやってみないとわからないので。