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コラム
Column

浸透探傷試験(カラーチェックとは)

Publish :
2024.10.28
Category :

浸透探傷法の特徴と原理

浸透探傷(PT)法とは、検査物の表面に浸透性の高い液体を塗り、亀裂に液が浸透してから表面の余分な浸透液を洗いさっても浸透液が残る作用を利用した測定方法です。
金属材料、非金属に関わらずほとんどすべての材料が対象で、金属、非金属の素材製造分野から航空機、鉄道、自動車、船舶、化学プラント、電力・原子力プラント等の諸工業に至るまでの広い産業分野で活用されています。

染色浸透探傷剤による浸透探傷

染色浸透探傷剤による浸透探傷

染色浸透探傷剤

なお、木材や吸湿性のある多孔質材料、一部のプラスチックのように、試験に使用する探傷剤などによって腐蝕や変色したり、侵されたりその他有害な影響を受ける材料に対しては適用できません。
浸透探傷試験は、複雑な形状の試験体でも一回の探傷操作で試験面全体のあらゆる方向のきず探傷ができるので、表面傷の探傷において重要な位置付けとなっています。

手順1

(1)洗浄液で検査面の油、汚れ等を取り除く。

手順2

(2)浸透液を適用し、浸透時間のあいだ放置する。

手順3

(3)表面の浸透液を洗浄液で除去。水洗性浸透液は水で除去する。

手順4

(4)現像液を適用する。傷は拡大され、指示模様として表れる。