コラムColumn
ガス鋳巣対策/ガスを取り除く脱酸材について
- Publish :
- 2024.09.16
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脱酸材とは
一般的に脱酸材とは、金属元素の酸素や硫黄に対して親和性がよく、酸素・硫黄・水素などと反応してガスを溶湯から化学的に取り除く材料を指します。
脱酸材は酸素などと結合して酸化物を作り気体として溶湯外部に排出したり、酸化物を作り溶湯の界面に浮遊します。
脱酸効果を含む添加用の微量元素は、金属を硬くするなど金属の性質を変える効果もあります。脱酸材は、人で言えば薬のようなものです。入れ過ぎると金属の性質を著しく変化させ金属が好ましくない状態になるので使用量には充分な注意が必要です。
脱酸材の種類
亜鉛、アルミニウム、カルシウム、ケイ素(シリコン)、リン、チタニウム、ベリリウム、ホウ素(ボロン)、マグネシウム、マンガンなどがあります。
金属により脱酸効果が期待できる脱酸材の種類が異なります。
投入量については、1/1000から1%ですが、ほとんどの場合が1/1000から2/1000(重量比)が目安です。
亜鉛以外の元素は地金に残留するため、リターン材の再生で脱酸材を投入するときの投入量については、注意が必要です。