世の中にあふれ、私たちの生活にも身近な存在であるアルミ。
しかし一方で、アルミのことを詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか。

そんなアルミの知られざる秘密や魅力を皆さんにも知っていただくため、こうして「アルミのはなし」というコラムを執筆しております。
知れば知るほど奥が深いアルミという素材。
ぜひこのコラムを通して、皆さんにもアルミの可能性を感じていただけると嬉しく思います。

まず今回は、アルミができるまでの過程をご紹介します。

1. ボーキサイト → アルミナ（Al₂O₃）

アルミニウムの原料は、ボーキサイトと呼ばれる赤褐色の鉱石です。
まずは、採掘したボーキサイトをか性ソーダ液（水酸化ナトリウム水溶液）で溶かすことにより「アルミン酸ソーダ液」をつくり、そこからアルミナ分を抽出します。

2. アルミナ（Al₂O₃）→ アルミ二ウム（Al）

アルミナを溶融氷晶石の中で電気分解することにより、アルミ地金を製造します。

3. アルミニウム（地金） → 製品素材

地金を原材料として圧延・押出・鍛造・鋳造などの加工を行い、いろいろな製品素材に成形します。

このように、アルミが私たちの日常生活にさまざまな形の製品として登場するまでに、幾多の工程を経ているのです。