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コラム
Column

アルミの引張強度のお話し

Publish :
2023.10.02
Category :

アルミ材料は純アルミとアルミ合金に大別されます。「純アルミ」は成分の99%以上がアルミでできており、強度は低いが伸び、延性に優れ、アルミ線やアルミホイルなどに用いられます。純アルミについては熱処理しても強度は高くなりません。

純アルミに種々の元素(Si,Cu,Mg,Mnなど)を添加することで、強度が高くなります。

当社で鋳造しているアルミ鋳物は純アルミにSiやMg、Cuなどを添加したアルミ合金です。純アルミにCu(銅)やMg(マグネ)添加した合金は、熱処理によりさらに強度が高くなります。

主なアルミ合金の種類と成分規格を次ページの表(上)に示します。

当社で主に鋳造している材質はAC4A、AC4B、AC4CH、AC1B、AC2Bです。

鋳造したままの材料は「F材」と呼び、材料記号では例えばAC2A-Fと表します。

F材を熱処理した材料を「熱処理材」と呼び熱処理条件によりT4材、T5材、T6材などがあります。

材料記号としては例えばAC4CH-T6と表します。

一般的に材料強度はF材が一番低く、次いでT5、T6の順に高くなります。