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コラム
Column

シェル中子を使用したシェルモールド

Publish :
2024.08.30
Category :

【シェル中子と金型】シェルモールド鋳造

シェルモールドとは、鋳物を製造する際に金型へシェル中子(砂型)をセットして鋳造する技法のことです。シェル中子の作り方は、フェノール樹脂でコーティングした珪砂を金型へ吹き込んで焼成して、熱硬化作用で固めるというものです。

シェルモールドは砂型の強度が高く、金属の膨張にも強いため、高い寸法精度や複雑な形状を求められる設計仕様の製品にも適用できます。また、シェルモールドという名前の由来は、薄い貝殻状の鋳型であることによります。薄い鋳型であることの利点としては、通気性が良く、鋳物の表面が美しく仕上がり、なおかつ輪郭がくっきりとすることが挙げられます。

また、その高い精度を活かして、シェルモールドは以下のようなものづくりにおいても利用されています。

  • 自動車のエンジン、部品
  • 水道バルブや蛇口などの水栓金具

建機用油圧バルブ、電磁弁

バギー用ハウジングコンプレッサー

給油機用タンク

大物から小物まで、幅広いサイズの鋳物へと使用することができることに加えて、大量生産にも小ロット生産にも利用できる万能な工法です。