コラムColumn
鋳物砂とは
- Publish :
- 2024.07.15
- Category :
鋳物砂
砂型には、一般的には砂場や川、海にある砂、すなわち珪砂を使用しています。特殊な例として珪砂の他にジルコン砂や人工砂を使う場合もあります。これらは、鋳物を製造するために使用されるため、鋳物砂と呼ばれます。
砂だけでは固まらないので粘結剤(樹脂)と硬化剤を一緒に混練し、樹脂を硬化させて鋳型を固めます。
鋳物砂の粗さ(粒度分布)
山や海で採取された砂は細かな砂から粗い砂まで混ざっています。砂を販売する砂メーカーはこれらの砂を篩(ふるい)により粒径ごとに分類して販売しています。
砂の粒度(サイズ)は「号」で表されます。号数が小さいほど砂の粒径が粗く、号数が大きいほど粒径は細かくなります。
細かな砂を使うと、鋳物の表面(鋳肌)粗さが細かくなり見栄えの良い鋳物ができます。
ただし、砂が細かいと通気度が低く、鋳型の燃焼ガスが逃げにくく鋳造欠陥が発生しやすい
という短所もあります。